猛暑日が続きますね。ここまで暑いと何もする気が起きません。
全国的に小中学校でエアコンを設置するか否かでマスコミもネットも賑わっていましたが、35度もする教室はもうそれだけで生命に関わる状況にあってまともに勉強なんてできません。
昔はたまに30度あるくらいでまだ耐えられましたが今は違います。エアコンは小中学校にも絶対に設置するべきでしょう。
さて、今年は我が家もついに窓用エアコン(ウィンドウエアコン)を買いました。
リビングには普通の室外機のあるエアコンが付いていますが、別の部屋にはエアコンがなくこの部屋に窓用エアコンを設置しました。
おかげで今はとっても快適な日々を過ごせています。
ただ、少し前までは買うかどうかすら悩んでいましたが、一番悩んだのは普通のエアコンと窓用エアコンどっちにするかという点でした。
窓用エアコンは冷えにくい、音がうるさいといった話も聞くのでできれば普通のエアコンがいいなと思って色々調べたのですが、結果的に大家さんにエアコン工事を断られて(泣)、窓用エアコンを設置しました。
賃貸でエアコン設置の付帯設備がない部屋でしたが必要な工事がNGとなり、窓用エアコンしか選べませんでした。
とはいえ、色々と下調べをしたので、エアコン設置工事の注意点もわかったり、どんな窓用エアコンがあるかもわかったので、エアコンで悩まれている方向けに知恵をまとめておきたいと思います。
目次
よくある賃貸マンションの構造
玄関横の部屋は共用廊下に面している
窓用エアコン設置を検討されている方は、設置したい部屋にきっとエアコン設置に必要な壁穴がなかったり室外機を置くスペースがなかったりするのではないでしょうか。
一般的なマンションの構造としてはリビングとふすまで続いている部屋があってそれ以外は廊下を挟んで部屋が並ぶといったものが多いです。
リビングと繋がっている部屋はリビングのエアコンで事足りますが、廊下挟んで遠い部屋にはさすがにリビングのエアコンの風は届きません。
そして、このリビングから遠い部屋たちにはエアコン設置設備がない場合が多いです。
というのも、リビングの反対側にだいたい家の玄関があってそっちにある部屋の窓の外は共用廊下に面しています。
共用廊下には室外機を置くスペースがなかったりします。
なかには、共用廊下と玄関前を仕切るスペースとしてポーチがあったりすれば室外機も置けますがない家庭も結構も多いです。
角部屋で壁面設置に期待するも
我が家も2LDKで同じ構造でした。リビングから離れた部屋は玄関の隣でエアコン用壁穴ありませんでしたしポーチもありませんでした。
ただ、幸いなことに我が家は角部屋で玄関横の部屋の窓の外は共用廊下ではなく何もない状態でした。何もなくてバルコニーもなくただ窓があるだけ。なので、バルコニーはないけどエアコン設置用の金具だとかを付けて壁に固定する「壁面設置」ならいけるのではないかと期待しました。
しかし、調べてみると部屋が4階ということが実は壁面設置にとって大きな障害になってもいました。結局は、大家さんのNGがあったので構想は叶わずでしたが。
賃貸マンションでエアコン設置する際の注意点
賃貸マンションでエアコン設置用に新たに工事をする場合には賃貸マンションの大家さんの許可が必要です。無許可で行うと退去時の原状回復で費用を請求されるでしょう。
そのため、大家さんには必ず申し入れが必要です。だいたいはマンションの管理会社があると思うのでそちらに連絡をすればいいです。
さて、実際に大家さんに断られた私が言うとあれですが、おそらく大家さんの許可が最大の難所です。
私が管理会社経由で大家さんと交渉したときの話ですが、単に大家さんの独断で決められる話でもないそうです。
例えば、壁穴を空けたりするのは、マンションの耐久性などにも影響するらしいです。専門外なので詳細はわかりませんが、その点はマンションの建設業者だとかに確認が必要になるようです。穴空けたりするのが本当に建物の構造上問題ないかということですが、その確認に時間を要するということでした。
その他に、私は当てはまりませんでしたが、仮に共用廊下に室外機を置くとなった場合には消防法とかも関わってくるようです。
窓用エアコンの主要メーカー
窓用エアコンのメーカーは主要なところでは、コロナ、コイズミ、ハイアール、トヨトミの4つくらいです。流通しているのはコロナが一番多いです。
私の場合、夏に入ってから探したのでだいぶ売れたのかもしれませんが、コロナ以外は在庫のある店舗が見つけにくかったですね。
こだわりがなければコロナでいいと思います。
コロナの窓用エアコンの機種比較
機種の見分け方
コロナの窓用エアコンは全7機種用意されています(私が購入した2018年当時から変わっていません)。基本的には2つの性能に分かれています。
基本モデルとなるCW-1618とCW-1818を例に説明すると
□□-16△△と□□-18△△の「16」と「18」の部分が冷房能力の差を示しています。16が1.6Kw、18は1.8Kwです。
末尾の△△は、製造年を表していて2018年モデルでは全機種の末尾に「18」が付いています。2022年モデルは末尾に「22」が付いています。
冒頭の□□は機種のタイプを示していて、2018年は7機種中1機種だけ暖房としても使える冷暖房モデルがあるため、これだけが異なっています(CWH-A1818)。
それ以外の6機種はCW-1618とCW-1818の性能の異なる2つの機種をベースに、追加機能を足した機種が2機種ずつある、ということです。
機種の仕様比較
ここでコロナの機種を実際に比較していきます。
まず冷房能力については1.6Kwと1.8Kwのモデルがありますが、実は西日本と東日本では電気の周波数が異なるため、使用する場所によって性能差が出てきます。
西日本は60Hz、東日本は50Hzとなっており、周波数が高い西日本が冷房能力も高くなります。
これは機種そのものの違いではなくて使用する環境が西日本か東日本かで変わってくるため、どうしようもありませんが、先ほど書いた1.6Kwと1.8Kwの2つのモデルは西日本の周波数で使用した場合の性能値をベースにしているのです。
さて、冷房能力がどれくらいの部屋に適しているのか見ていきますが、1.6Kwと1.8Kwモデルでは冷房能力に0.5〜1畳(1㎡)ほどの差が出ていますね。
ただし、同一モデル(1.6Kwもしくは1.8Kw)内では冷房能力に差がないこともわかると思います。
続いては、機能比較をしていきますが、ここで差がついてきます。
CW-FAシリーズ(CW-FA1618、CW-FA1818)が一番機能豊富ですが、とくに特長が出ているのがマイナスイオン機能、換気機能です。
マイナスイオンについては、冷房専用・冷暖房兼用含めて唯一このFAシリーズだけ搭載されています。
換気機能については、冷暖房兼用機種にはありますが、冷房専用ではこの機種だけです。
価格としては、冷暖房兼用が一番高く、CW-FA◯◯18、CW-F◯◯18、CW-◯◯18の順に安くなっていきます。
ちなみに、私は換気機能が欲しかったのでこのCW-FAシリーズにしました。冷房能力もあればあるだけいいだろうと1.8KwモデルのCW-FA1818にしました。2022年モデルでいうと、CW-FA1822ですね。
私はあくまで冷房が欲しかったので冷房専用で一番良い機種にしました。
冷暖房兼用機種は機能が少ないことに注意
冷暖房兼用機種は一番高価だけど冬場も使えて便利だからこれにしよう、と思った方もいるかもしれませんが、冷暖房兼用機種は少し気をつけてください。
というのも、冷房専用機種にある仕様・機能が冷暖房モデルにはありません。以下の通りです。
ドレン水除菌
低振動設計
洗えるパネル
ノンドレン機構
ちなみに、冷房専用機種、冷暖房兼用機種に限らず、全7機種に共通のものも紹介しておきます。
おやすみ自動運転
自動運転
防カビフィルター
ドライ運転
12時間 切・入タイマー
リモコン突起ボタン
まとめ
もし室外機ありのエアコンを置けるようになっていれば室外機ありのエアコンを買ったほうがいいと思います。
その場合でも夏は避けて買うべきです。エアコンが一番売れるのは夏なので、夏はどこの家電量販店もエアコン設置業者の空き待ちがすごいことになっています。
7月にヨドバシやヤマダとか幾つか家電量販店を回ってみましたが設置が2週間待ちでした。
これは別に工事が必要になった場合に限った話ではなく、壁穴などのエアコン設置設備があってエアコンを設置するだけの場合の話です。工事が必要な場合は、下見などもあったりするので納期はもっと延びるのが普通です。
繁忙期はこれだけ時間がかかります。
もし室外機ありのエアコンを待ってられないという人は、工事不要の窓用エアコンを買うのもありだと思います。
それ以外に私のように窓用エアコンしか選べない人はすぐにでも買ったほうがいいと思います。
もちろん窓用エアコンも夏場は在庫切れになることも多いので見つけたら早めに買っておくことをオススメします。
ネットで買うなら楽天市場も結構使えます。楽天カードも組み合わせると還元ポイントをアップすることができます。
最後に、コロナの窓用エアコン7機種をまとめておきます。
CW-1622R(1.6Kw)
CW-F1622R(1.6Kw)
CW-FA1622R(1.6Kw)
CW-1822R(1.8Kw)
CW-F1822R(1.8Kw)
CW-FA1822R(1.8Kw)
CWH-A1822(冷暖房兼用)
【参考情報】エアコンの効きが悪くなったと感じた時に確認すること(実体験)
2021年夏からエアコンの効きがどうも悪くなってしまいました。
エアコンの冷たい風ではなく、生温い風が出てきて部屋が全然冷えません。夜間でも31度ある部屋の温度が1度下がるかといった程度です。
買ってから4年目、丸3年しか使っていません。故障も考えられますが、一応耐用年数は10年。
エアコンの動きを見ていると、最初は冷風が出ていますが、コンプレッサーがガタンと鳴り(設定温度まで涼しくなった時に風量モードが変わる時に鳴る音と同じです)、それ以降は生温かい風になってしまう、というのを繰り返し一向に部屋が涼しくならないのです。
フィルターなども掃除しても改善しなくて困っていたのですが、ようやく解決しました。
原因はタコ足配線でした。窓用エアコンの電源ケーブルを直接電源コンセントに接続せずに、電源タップを経由していたのです。
タコ足配線といっても厳密にはエアコンを動かしている際には、電源タップには他の機器は繋いでいなかったのですが、電源タップをはさむことが影響していたようです。
電源タップを外し、コンセントに直接接続すると、窓用エアコンが冷風をちゃんと出し続けてくれて、快適な気温(26〜27度)まで下げてくれました。
コロナではありませんが、同業者のトヨトミのページに延長コードやタコ足配線が冷房不足に影響する記載(コンプレッサーの始動電流不足)があり参考になりました。
ちょうどGWに部屋の模様替えをしたときに、配線を見直して電源タップを付けていたことを思い出しました。
皆さんもお気をつけください。