お正月の恒例イベントといえば初詣ですが、関西では負けず劣らず盛り上がるイベントに「十日戎(とおかえびす)」というのがあります。
毎年1月10日に今宮戎神社(大阪)や西宮神社(兵庫)などで行われる商売繁盛を願う行事で、ぶっちゃけ関西では初詣よりも賑わってるんじゃないかと言われるくらいの一大行事です。
この十日戎は9日〜11日の3日間行われていて、9日が「宵宮祭(宵えびす)」、10日「大祭(本えびす)」、11日「後宴(残り福)」となっています。
この年末年始(2020年)は9日(木)、10日(金)、11日(土)と週の後半の日程で絶好のお祭り日和ですね。
1月10日の本えびすが金曜日ですので例年以上に盛り上がりそうですが、大阪の十日戎といえば宝恵駕籠(ほえかご)行列という有名なイベントもあります。
今回は十日戎で有名な「今宮戎神社」と合わせて「宝恵駕籠(ほえかご)行列」についてご紹介します。
今宮戎神社へ行こう【1月9日・10日・11日】
さて、今宮戎神社です。例年3日間で100万人が超える参拝者が訪れます。
商売繁盛を願う人々が集う「ザ・大阪」のイベントですが、最初にアクセス方法を載せておきます。
・地下鉄御堂筋線大国町駅 3番出口より東へ徒歩5分
・地下鉄堺筋線恵美須町駅 5番出口より西へ徒歩5分
・南海高野線今宮戎駅 降りてすぐ
・阪堺線恵美須町駅 西へ徒歩5分
・JR新今宮駅北へ徒歩10分 または 南海高野線に乗り換え今宮戎駅
大阪府大阪市浪速区恵美須西1丁目6-10
さて、こちらの祭事には、もちろん熊手や福笹(フクザサ、フクササ)が販売されています。
なかでも福笹については十日戎ならではの販売方法になっていて笹は無料でもらえます。その無料の笹に子宝(有料)を福娘に付けてもらうのです。子宝は大体1,500円〜ありますが、これがまたバリエーションが多く、中には数万円から数十万円するものまであります。
さすが商売繁盛の神様(恵比寿様)を祭っているだけあります。
福娘が広報活動を積極的に行っていて、産經新聞社を訪問したりしています。
認知度が抜群に高いイベントですが、宣伝活動に余念がないですね。さすが「えべっさん(恵比寿様の関西での言い方)」です。
ミナミを練り歩く宝恵駕籠行列も熱い【1月10日(金)のみ】
※今宮戎神社公式HPより引用
さて、大阪の十日戎で盛り上がるのは今宮戎神社だけではありません。宝恵駕籠(ほえかご)行列という行事が難波、心斎橋のミナミの街でも行われています。
ただでさえ人が多いミナミの街がえらいことになります。人がぎょうさんです。
このイベントはこの宝恵駕籠というカゴに関西の有名人や芸妓さん、福娘が乗ってミナミの街を練り歩きます。
中には「前年話題になった人物枠」があり、2015年はNHK朝の連続ドラマ『マッサン』にエリー役で出演していたシャーロット・ケイト・フォックスさんが登場して、周囲は至るところで「エリー!」と呼ぶ声が聞こえていました。
提灯に縦書きで書かれた「シャーロット・ケイト・フォックス」がたまらなくいいですよね。商人の街大阪のノリが見事に表れていると思うのは私だけでしょうか。
2016年はNHK連続ドラマ「あさが来た」より清原果耶さんが登場、松竹座枠で香川照之さん(九代目 市川中車)が登場していました。
十日戎の様子
十日戎を様子を少し。私が行った2016年は見事なまでの快晴で寒さも和らいでいました。
写真は1/10本えびすに訪問したときのものですが、気持ちいい行楽日和の天気なのがおわかりになるのではないでしょうか。
今宮戎神社へのお参りは午前中がオススメ
さて、今宮戎神社は1/9〜1/11の間に100万人を超える参拝客が訪れます。
テレビ等でまるで満員電車内のように揉みくちゃになる様子が映す出されますが、1/10本えびすでも快晴の日曜日(2016年)という絶好の参拝日和でも午前中は比較的歩けるスペースはありました(写真の通りです)。
ですが、聞くところによると午後に入って夕方以降はぎゅうぎゅう詰めになるようです。
是非午前中の参拝をオススメします。