里帰りや大掃除で忙しい年末。大晦日には紅白歌合戦を見て。正月になればおせち料理を食べて、こたつに入ってみかんを食べて・・・
多くの人がいつもと違う生活を送られていることでしょう。
一方で、大阪梅田の広告スペースは年末でもいつでもフル稼働です。
と思いきや、何やらいつもと違います。
目次
初売り広告だらけな阪急梅田駅
年末の阪急梅田駅はこんな感じになっています。
駅近くのエスト梅田のバーゲン広告です。よく見ると「年末福袋」を12/30に販売してるんですね。
阪急梅田駅構内のショッピング街「阪急3番街」のバーゲン広告だったり
エスト梅田のお隣のHEP FIVEのバーゲン広告が出ています。
あの「動く歩道横」の巨大スペースはあの広告
阪急梅田駅の「動く歩道横」といえば、そりゃもう目立つ一大広告スポットです。
そこの広告はというと・・・
宝塚です!宝塚歌劇団とその仲間です(梅田芸術劇場)!
いやこれは確かに好きな人にとってはたまらない広告ではありますが、宝塚はご存知の通り、阪急グループです。
つまりは、自社グループ広告なんです。
きっとクライアントがこの時期に出したがらなかった可能性大なわけです。
紅白歌合戦と済州島とボートレースのJR大阪駅
続いて、JR大阪駅はというと、
紅白です!
済州島です!
ボートレースなんです!!
紅白歌合戦は何ていうんでしょう。かつては(今でも?)国民的イベントが広告出稿までするかと、時代の流れを感じます。
済州島についてはよくわからないので割愛します(どこがやっているんでしょう?)
ボートレース(競艇)は、JR大阪駅を利用される方はもう何度も見てるんじゃないでしょうか。石田純一の娘・すみれが出演するCMで何編か放映されていますが、新しいCMが出る度に大阪駅で放映されていた感じです。
年末年始の「クイーンズクライマックス」レースの宣伝のようですね。
なぜ企業の出稿が減る?JR大阪駅の利用者数の比較(普段vs年末年始)
さて、今まで見たきたように、ターミナル駅の広告が年末年始は様子が違います。
自社グループや近隣店舗のバーゲンのといった定番クライアントの細切れ広告になっています(で、きっと広告料は安い)。
先週の有馬記念の例のように、どかんと集中投下、占拠してアピールする広告は見られません(きっと広告料は高い)。
この理由を、JR大阪駅を例にとって考えてみたいと思います。
JR西日本が公表している交通広告データブックの中に「乗車人員駅ベスト10」に乗降客数のデータがあります。
(※「乗車人員駅ベスト10」より引用)
ご覧の通り、JR大阪駅は1日平均で42万人です。群を抜いてトップですね。さすが関西一の巨大ターミナル駅です。
対して、昨年の年末年始の利用者数はというと・・・
同社によると、12月26日から1月4日までに、新幹線で180万人(前年比101%)、在来線で96万人(前年比100%)で、合わせて277万人(前年比101%)と前年を上回ったという。
「仕事始めの大阪 ── 日中暖かく。JR西・年末年始の利用者数増加」 Yahoo!ニュース(THE PAGE 大阪)
「12月26日から1月4日(の10日間)で在来線で96万人」の利用という内容です。
こちらのデータは大阪駅の乗降客数ではないため、正確な比較にはなりませんが、これが全てJR大阪駅を利用した人数と仮定しても、この10日間の利用者数が96万人なのですから、1日平均10万人弱の利用者数です。
1日平均:42万人
年末年始の1日平均:10万人弱
なんと、年末年始は普段よりも30万人減なのです。
そう思うと、このJR大阪駅をはじめ阪急梅田駅などの関西を代表するターミナル駅に企業広告が少なくなるのも頷けます。
普段に比べて乗降客数が圧倒的に減少するため、近隣のお店の初売り広告や自社広告になるのです。
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