有吉弘行さんがエスタックイブの宣伝をしています(2015/12/14)
「風邪でも、絶対に休めないあなたへ」
サラリーマンをターゲットにした広告なんでしょう。スーツを着た人が「休めない」ですからね。
実際休んで仕事の穴を空けることが切実な問題になるのは、サラリーマンよりも個人事業主のほうですがね。
正直違いがわからない風邪薬と広告の特徴
さて、「エスタックイブ ファイン EX」という風邪薬。「エスタックイブ」は知っていますが、「ファイン EX」というのが普通のエスタックイブからどれだけグレードアップしたのか、私はよく知りません。
この感覚は私だけではないでしょう。多くの人が風邪薬の効き目アップの程度をわかっていないと思います。
わからないのは、効き目アップだけではないでしょう。同じカテゴリーの薬でどのメーカーのものがいいかもよくわかっていない人が大半ではないでしょうか。
もちろん薬の相性というのはありますが、相性を感じたことのない私は、風邪薬を覚えられません。言い方はあれですが、風邪薬であればどのメーカーのものを飲んでも同じとしか思っていません。
年に一度は予防的に飲む私でも、昨年何を飲んでいたかを咄嗟に思い出せません。その時々に目に付いた薬を買っています。
だからなんでしょう、こういう薬の広告というのはそのほとんどが有名人の登場するCMになっています。
ちょうどこの有吉弘行が登場する広告の前の週は、同じように江口洋介が風邪薬の広告を同じ場所で見ました。
それもこのデジタルサイネージを私が見たときはずーっと江口洋介でした。
デジタルサイネージというと、数十秒置きに広告が変わるのが普通です。しかし、いつまで経っても江口洋介から変わらないのです。時間帯によって変わるかもしれませんが、私が見たときは物の見事に占拠していて驚いたものです。
ちょうど12月に入りすっかり寒くなりましたから結構インパクトがあったものと思います。それに比べ先週の終わりから今週にかけてはだいぶ暖かい天気が続いていますので、効果も半減かもと邪推しています。
自社タイアップ広告と冬の沖縄
さて、こちらの広告はデジタルサイネージですので、数十秒で広告が切り替わります。前回書いた「TAGHeuer」もこの場所でした。同時期に流れていたのが下の広告。
「美ら島」と書いてあります。
先程のエスタックイブの広告と違って、細かく文字が書いていますね。
よく見ると「おかえり沖縄 美ら島キャンペーン」なるものをやっているようです。
やっているのは阪急阪神。
なんと自社広告だったんですね。
これを見たとき「12月に沖縄??」と思ったものです。
しかし、よくよく見ると旅行会社が旅行ツアーを宣伝する広告ではなくプレゼントが当たるキャンペーンで、それを阪急阪神が自社の広告スペースでやっていたのでなるほどと思ったものです。
というのも、沖縄は本州が寒いこの12月の時期でも、日中の気温は20℃前後、最低気温も15℃くらいの暖かい気候です。非常に過ごしやすい気候になっています。
沖縄と言えば夏のレジャーで多くの人が観光に行きますので、12月は比較的観光客が少ないはずです。ですので、HIS等の旅行代理店は沖縄ツアーの宣伝はとくにやっていません。
関西をはじめ本州では最高気温が10℃、最低気温では5℃くらいの寒い日が続いている一方で、沖縄のこの温暖な気候は非常に過ごしやすいはずです。台風も少なく、飛行機の欠航も少ないのでかなり有意義な時間を過ごせる良い時期です。
そうはいっても沖縄は夏がレジャーの本番です。そして、主要なビジネスが観光である沖縄にとって12月は閑散期ですので、旅行を大々的にアピールしても、イメージ先行でそんなにコストに見合う観光客は来ないと思います。
観光地としての余力はあるはずだけど、そんな大々的に宣伝しても観光客は見込めない。それでも埋められるものなら(コストを抑えつつ)少しは埋めておきたい、そんな思いがあるはずです。
広告枠のブランディングに自社広告を巧みに活用する阪急
といった沖縄の事情がある一方で、この広告スペースを所有する阪急阪神グループは広告を埋める必要があります。
しかし、阪急阪神(というか阪急)は、広告を結構選びます。選ぶというと語弊があるかもしれませんが、広告の価値を高めるために細々とした広告はあまり載せません。数あるスペースを一挙にどかんと押さえる占拠型広告が他社よりも多いです(個人的な感覚です)。
そういった広告掲載方針があると思われる阪急阪神グループは、数あるスペースをバラ売りにして細々と埋めていくようなことはあまりしません。自社グループが絡む広告を除いては。
今回の広告は、阪急阪神グループの旅行会社である阪急交通社がパックツアーもプレゼントに含まれています。おそらく、この阪急交通社が閑散期にあたる沖縄に持ち込んだ企画なのだと思います。
12月にしては暖かい日にそんなことを推測、邪推しながら眺めたものです。
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