まだ磁気カード?磁気定期券からICカード定期券に切り替える地味に重要なメリット

通勤定期券、ICカードにしていますか?

関西圏では交通系ICカードとしてICOCAとPiTaPaがありますが、登場から10年以上が経過しました。磁気定期券を昔から使っていて、そのまま何となく使っておられる方も結構多いんじゃないでしょうか。

今回は磁気定期券からICカード定期券にするべき地味だけど重要な理由をご紹介します。

ICカード定期券なら紛失時に再発行が可能!

それは紛失時には再発行ができるということ。

通勤定期券は結構な金額になるものです。関西圏は東京に比べると、まだまだ会社への通勤は比較的近距離ですが、普通は半年更新で買うはずなので、そうすると、結構な金額になります。10万円前後、それ以上になることもざらにあるでしょう。

それでいて、定期券は毎日のように使うんのでうっかり落としてしまう危険が常につきまといます。紛失すると金額的にかなりの痛手になりますよね。会社から交通費は支給されていても、紛失まではさすがに面倒は見てくれないのではないのでしょうか。

そんなときでも、ICカード定期券の場合には紛失時に再発行が可能なのです。一方、磁気定期券のほうは再発行できません。

ICカード定期券だけは再発行できる理由とは?

IC定期券はなぜ再発行してくれるのでしょうか。

その理由は「紛失したカードを使用停止にすることができるから」なんですね。

ICカードの場合には、紛失したIC定期券が不正に使われないように利用停止ができるのです。そのため、再発行しても問題がないのです。こういった処置ができるのは、ICカードが乗車履歴やカード所持者の情報をコンピュータで記録していて、改札側で紛失したカードをブロックすることができるからなんですね。

一方、磁気定期券は再発行できません。磁気定期券は利用停止にできないため、再発行してしまうと定期券が2枚発生することになります。そうすると、紛失した磁気定期券を拾った第三者は自由に使えてしまいますし、悪意のある人が紛失したと言って再発行をしてもらい、1枚の金額だけで2枚の定期券を手に入れることができてしまうわけです。

ICカード定期券は再発行できる点は、鉄道会社各社が公式にアナウンスしています。参考までに、JR西日本のページを紹介しておきます。

磁気式の定期券は、なぜ紛失の際に再発行ができないのですか。

Q:磁気式の定期券は、なぜ紛失の際に再発行ができないのですか。

A:ICOCA定期券を紛失した際には、カード内残額や定期券の内容、お客様の氏名・連絡先などの情報を全て引き継いだカードを再発行するとともに、紛失したカードには使用停止措置をとり、拾得者等が使用できないようにいたします。
一方、磁気式の定期券についてはこうした措置を取ることができないことから、再発行の取扱はいたしておりません。ご理解いただきますようお願いいたします。