Citizen(シチズン)が阪急梅田駅の中心を占拠しています(2015/12/14)
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クリスマス商戦はやっぱり時計??エコ・ドライブって割と高級時計では?
「Hi-Speed GPS Magic!」
GPS時計なんだそうです。パッと見、高そうな時計です。
公式の特設サイトを見ると、エコ・ドライブシリーズのようですね。
エコ・ドライブといえば、ソーラーセルを詰んだ時計の代表格だと思います。太陽光などや室内の光を電気エネルギーに変換するソーラーセル式の時計はたぶんエコ・ドライブが初めてだったんではないでしょうか。
そのエコ・ドライブの新シリーズが出たことを大々的に宣伝しているようです。
でも、なぜこの時期なんでしょうか?
やっぱりクリスマス商戦真っ只中だからでしょうか。クリスマスプレゼントに腕時計、よくありますよね。
ただ、この時計のお値段10万円〜です。最低10万円はする高価なものです。
誕生日や記念日ならまだしもクリスマスのプレゼントに10万円もする腕時計を買う人は結構限られてくると思いますが、ターゲットと思われる富裕層にとってはこれくらい軽く出せるんでしょうね。宗教上のイベントというより「お祭りイベント」的要素が高い日本の富裕層におかれましてはサブ時計としてさくっと買える金額帯な気がします。
上を見ればどこまでも上はある、高級時計といえばこっちだろ
さて、同時期に阪急梅田駅には別の腕時計の広告がありました。
TAGHeuer(タグホイヤー)です。
これは阪急梅田駅の2階改札前にあるデジタルサイネージ広告の一コマです。
腕時計の値段的には、CitizenよりもTAGHeuerのほうが高いのは間違いありません。しかし、広告スペースではCitizenのほうが大きいです。
広告スペースはあくまで広告でしかなく、スペースの大きさを競うものではないのは当然ですが、このスペースの違いを考えてみると、やっぱり両社の異なるターゲット層と戦略が現れているような気がします。
TAGHeuerは高いですから、Citizenよりも人を選びます。
クリスマスにCitizen?TAG Heuer?ターゲットと広告スペースの関係
一方、Citizenは多くの人が頑張れば買えるレベルですので、より多くの人にリーチしたいところです。
原価率もたぶん高級腕時計のTAGHeuerのほうがが高いでしょう。そんな高級なものを買う人はごく限られていますから、このクリスマス商戦にCitizen程に大々的に占拠する程のコストメリットはないと判断したのだと勝手に理解しています。
TAGHeuerは高価な分、クリスマスというお祭りイベントよりも誕生日や記念日といった個人一人一人の大切な日に買う人のほうが多いはずです。クリスマス程度であれば、上述の通り、Citizenのほうが買う気になる人は多い気がします。
もちろん、上には上がいてクリスマス程度にTAGHeuerを買えちゃう人もいるでしょう。でも、そんな人にでかでかと広告を打つ必要はないはずです。
しかし、Citizenはきっと違います。
TAGHeuerよりも数を捌かないといけない商品だと思われます。
そう考えると、TAGHeuerみたいに限られた人に申し訳程度に宣伝するよりも、大々的に広告を打つほうが効果的だと考えたんではないでしょうか。
おまけ:誰が広告を出すかできっと変わってくる広告スペースの差
あと、これも勝手な推測ですが、Citizenは日本メーカーです。
Citizen自身が予算を組んで広告を出しているはずです。
一方で、TAGHeuerは海外メーカーですので、この広告は日本の販売代理店が組んでいるんじゃないかと思います。大抵の場合、メーカーのほうが大きな予算を持っているものです。
たぶんこの広告スペースの大きさには、誰が広告を出しているかの差も出ている気がしています。
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