大阪キタの商業地・梅田の街。ここ5年間は再開発が活発なところです。
11年のJR大阪駅改装と同時にオープンした大阪ステーションシティ(ルクア、伊勢丹[当時])を皮切りに、阪急百貨店建て替え、グランフロント大阪開業と立て続けに駅前の商業施設が大きく様変わりしました。
2011年 | 大阪ステーションシティ 開業(ルクア、伊勢丹[当時]、大丸) |
2012年 | 阪急百貨店うめだ本店 建替えオープン |
2013年 | グランフロント大阪 オープン |
2015年 | ルクアイーレ開業(旧・伊勢丹) |
この梅田の再開発はまだ終わっていません。現在も大阪駅周辺は建替え工事が活発に行われていて、今回取り上げるのが阪神百貨店と新阪急ビルの建替え工事です。
阪神百貨店といえば、ここ数年の百貨店ラッシュに出遅れた格好になっていて、他の百貨店に比べて大きく客足を落としています。
起死回生を図ろうということでしょう。ついに百貨店の建替え工事が開始されました。
阪神百貨店の建替え工事は新阪急ビルとセット
阪神百貨店はJR大阪駅の南側にあり、建物の正式名は「大阪神ビルディング」といいます。
この阪神百貨店が入居する大阪神ビルディングが建替え工事となりますが、同時に裏側にある「新阪急ビル」も建替え工事が行われます。
新阪急ビルというと、屋上で毎年ビアガーデンが開催されていたのを覚えています。
この大阪神ビルディング&新阪急ビルの建替え工事はⅡ期に分かれて進められていて、Ⅰ期工事後に部分開業、Ⅱ期工事後に全面開業という内容になっています。
【Ⅰ期】大阪神ビルディング東側&新阪急ビル
現在はⅠ期工事が始まっていて、大阪神ビルディングの東側部分と新阪急ビルは解体工事が建物の解体工事も完了し、建設工事が始まっています。
このⅠ期部分は地上11階の建物になり、地下2階~地上9階までが百貨店ゾーン、地上11階がカンファレンスゾーンになる予定です。Ⅰ期工事は2018年春に竣工を迎え、百貨店スペースの部分営業が開始されます。
【Ⅱ期】大阪神ビルディング西側はオフィスタワーができる
低層階は東側と同じ百貨店営業の予定で、東側よりも上に出っ張るタワー部分(地上11階〜38階)がオフィス階になる予定になっています。
最近大阪でもよく見るようになった構造のビルですね。同じ阪急阪神グループが運営する阪急百貨店も同じような構造ですし、中之島のダイビル、フェスティバルホール等も似たような構造になっています。ここ5年程度で建設された大型タワービルの特徴のように思います。
Ⅱ期工事は2021年秋に竣工し、百貨店ゾーンが全面開業、その半年後の2022年春にオフィスゾーンが開業し、全て完成という予定になっています。
あの頃を振り返る
さて、既に東側半分が解体が終わり、新しい建物が建築中の大阪神ビルディングの昔の写真が阪神百貨店梅田本店の公式サイトで公開されています。
とても味わい深い写真なので以下に引用させてもらいます。
先代の大阪神ビルディングは1963年竣工、2015年の解体開始まで42年もの長い間、梅田の一等地に君臨していたんですね。
こうしてみると(既に解体されてしまった)東側のカーブが特徴的な建物ですね。
これはアール型のフォルムというらしく、昭和20年代(1950年前後)の先々代の建物のときにはすでにこの特徴があったのだとか。
これは1963年の竣工から1年後のクリスマスシーズンのときの写真のようですが、電飾の感じが時代を感じさせますね。とても景気が上り調子だったことを感じさせる元気いっぱいのデザインと色使いのように思います。
今後もこういった街の景色を本サイトでは積極的に記憶していきたいと思います。